初回盤(CD+DVD)
通常盤(CD)
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Disc-1 (CD)
01. short hopes
詞:鈴木圭介,常田真太郎 曲・編曲:常田真太郎,フラワーカンパニーズ
始まりを告げるフラカン流人間賛歌
諦めか絶望か、橋の上でたたずみながら遠くを見つめる男がいる。手首の傷に滲む赤色だけを頼りに、部屋の片隅で涙すら枯れ果てた世界を彷徨う女がいる。宿題も片付けたし友達もいるのに、生きている心地を何も感じることができない少年がいる。そして――。
フラワーカンパニーズ、通算15枚目のフルアルバム『Stayin' Alive』。その冒頭で描かれるのは、"人生"という迷宮の中で迷い続ける人々の姿。前作『ハッピーエンド』収録の「エンドロール」から引き続き常田真太郎(スキマスイッチ)をプロデューサーに迎えた、力強くもどこか不穏な空気を漂わせるロック・サウンドは、まるで虚しさを抱えながらも止まることを許さない僕らの鼓動のよう。
"生き辛さ"すら肯定するフラカン流人間賛歌。生と死を巡る果てなき問答の始まり。
02. 地下室
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
下る下る下る、潜る潜る潜る
淡々と刻まれるシャープなビート。そこに絡み合うざらついたギター。シンプルだが、1音1音が耳と胸にダイレクトにぶつかり、突き刺さってくる。そんなソリッドなサウンドの上を、投げやりで、どこか倦怠感をはらんだ歌声が流れていく。「地下室」というそのタイトルが示すように、下へ下へ、内側へ内側へと深く深くズブズブと潜り込んでいくような歌詞世界。<本当のことはいつだって 頭の中ではない 頭の中にはない>――自分をどれだけ深く見つめてみても、自分の中にどれほど深く潜り込んでみても、そこには何もない。じゃあ、本当はどこにある? 答えはどこにある? 君はどこにいる? 心の階段を下っていく、その背後で鳴るようなハーモニカの音色がどうにも孤独で、切ない。
play/pause03. 星に見離された男
詞:鈴木圭介 曲:グレートマエカワ,鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
音が突き上げ、男は這い上がる!
キタ! 陽気なギター・リフが流れ出した瞬間に心が前のめりに動き出す、ライヴで盛り上がること間違いなしのアッパー・チューン。"オーエス! オーエス!"のコーラスが楽しいが、ポイントは"オーエス!"の後に続くのが"エスオーエス!"だというところ。これぞ誰もが認めるフラカン節が炸裂した、何度こけても立ち上がり、何度倒されても起き上がり、泥をはらっては再び世間に挑み続ける男の魂の叫びの歌。大の男の泣き笑いのような、明るいのに哀愁漂うメロディ、そしてアニメ"宇宙兄弟"のエンィング・テーマだったシングル曲「夜空の太陽」に通じる、クイーン風のコーラスワークで魅せるオペラ・ロック調の曲展開も出てくる、いわばフラカンの遊び心とポップな側面を一挙に集結させたような豪勢な1曲。
play/pause04. 死に際のメロディー
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
心を侵食する魔物の歌
この曲のテーマはきっと"ノスタルジー"。50年代や60年代にラジオをつければ、きっとこんな曲がたくさん流れていたんだろうなぁ……なんて思わずにはいられない、甘く切ない古のポップス・サウンドに乗せて、"思い出"という名の魔物に心を侵食されていく男の切ない心象が描かれている。<振り返るのはなんでだろう><涙ぐむのはなんでだろう?>――純粋さ、情熱、未来、そして、あの頃の君。次第に失ってしまったものは、次第に頭の中で美しさを増していく。そう、思い出は人を強くするが、人を弱くもするのだ。揺らめくメロディと遠くから聴こえてくるようなコーラスの気持ちよさに酔いしれる、中毒性の高い甘美な1曲。しかし、この曲ばかり聴き続けるのは危険だ。その理由は、曲のタイトルが何より雄弁に物語っている。
play/pause05. 東京の朝
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
特別な街の、特別な朝
冬の朝の透き通った空気の中で見上げる空。その空の青さに溶け込んでいくような美しく叙情的なメロディが映える、フォーク・ロック調のバラード。数多の人々が出会い、すれ違い、別れ、そしてまた出会う、そのすべてを包み込む東京という街があり、そんな東京の朝は、人々の想いを吸い込みながら動き出す。夜の名残と誰かの足跡を踏みつけながら行き交う人々。今日もまた、そんな朝の雑踏の中で空を見上げるひとりの男がいる。孤独感は重くなるばかりなのに、擦り切れた夢の残骸は風が吹けば簡単に飛ばされてしまいそうなほどに軽い。そんな男の切ない想いが描かれた名曲だ。今の時代、世界中の様々な場所の情報を手に入れることなんて簡単にできる。でもやっぱり人にはそれぞれの生きる街があって、それぞれが毎日毎日、特別な朝を迎えながら動いている。
play/pause06. 祭壇
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
生と死の狭間にあるもの
アルバムの中心に据えられた摩訶不思議な1曲。しかしこの曲こそ、本作『Stayin' Alive』の中核を成す曲だろう。夜道を彷徨い歩く孤独な足音のように不穏なビートと、心のひだをそっと撫でていくようなブルージーなギターの旋律がじわじわと放つ"死"の匂い。陰鬱さを醸し出す歌声は、フラワーカンパニーズというバンドの、その4人の男の過去と未来、そして始まりと終わりの狭間にある"今"を克明に描き出す。<僕は思うんだ 言葉にならなかった/歌の方がきっと 本当の歌だって><アルバムのみんな 15才のみんな/今どこで 何をしている?>――失われたものを、消えてしまったものを見つめれば見つめるほど、目の前に立ち上るのは"生きている"という実感と、そして"歌"の在り処。死にたい、死ねない、生きたい。生と死を描き続けてきたフラカンが作り上げた祭壇は、かくも生々しく脈打っている。
play/pause07. この世は好物だらけだぜ
作詞:斉藤和義,鈴木圭介 作曲・編曲:斉藤和義,フラワーカンパニーズ
大好物はロックンロールだぜ!
盟友・斉藤和義との共同プロデュース曲であり、もう最っ高に軽快なロックンロール! タメの効いたグルーヴィなサウンドも、自らをハエに見立てながらこの世の汚さを、そして自分自身のふがいなさを暴きたてていく直球の歌詞もたまらない。<まずはコイツに止まろうかな 誇らしい顔でバッヂを胸に/高そうなもの食ってるお方 他人からしぼり取った金で>なんて、ズバリと社会の汚点に切り込んでいく歌詞は、普段のフラカンではあまり見られない、斉藤との共作だからこそ出てきたものだろう。斉藤もフラカンも長いキャリアを誇るベテランだが、そんな2組の競演がこんなにも無邪気にロックンロールと戯れるものに仕上がるとは、やっぱりロックンロールって治らない病みたいなものなのだと痛感させられる。
play/pause08. 感じてくれ
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
感じること、それがすべて
初めてこの曲のタイトルを見た時、かつて名曲「深夜高速」において歌われた、<感じることだけが全て 感じたことが全て>という言葉を思い出した。フラカンにとって"感じる"こととは、きっと"生きること"と同義なのだろう。<笑いかけてやれ 信じてやれ/愛してやれ 許してやれ>と歌うこの曲もまた、"感じること"を聴く者に強く求める。<Please Darlin'>と、あなたに呼びかける。朝なんて来なければいいと嘆く夜も、結局来てしまった朝を見過ごすように生きる毎日も、世界に取り残されたような気分になっても、それでも人は人を求める。<助けてくれ>とのた打ち回る。みっともなかろうがかまわない。だって僕らはまだ笑えるし、怒れるし、泣けるから。あなたを感じることができるから。とてもストレートに放たれた、あなたへの、そして"生きること"そのものへのラヴ・ソング。
play/pause09. 未明のサンバ
詞・曲:鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
音が奏でる生命のグラデーション
長すぎた夜の終わり。透明感あるギターが、まるで夜から朝へと移り変わるあの瞬間のような美しいグラデーションを描いていく。聴く者の目の前の景色を鮮烈に塗り替えていくような、そんな幽玄なサウンドスケープが眩いサイケデリックな1曲。<もがけ もがけ 殺して 殺して><光の粒へ 飲み込まれていけ><間に合うか? 間に合うのか?>――とめどなく溢れ出すメロディの洪水に浸りながら、焦燥感をはらんだ叫びと1歩1歩地を踏みしめるように進む確かなビートが響きわたる。失ったもの、忘れてしまったもの、置き去りにしてきたもの。喪失感を抱えながら暗闇を歩き続けて、見つけた光。その光を目指した果てに辿り着くのは希望か絶望か。あまりに美しく紡がれた、破壊と再生の調べ。
play/pause10. マイ・スウィート・ソウル
詞:鈴木圭介 曲:グレートマエカワ,鈴木圭介 編曲:フラワーカンパニーズ
生の実感と死の予感、その肯定の歌
アルバム本編のラストを飾る、勇猛果敢なパンク・チューン!疾走するビートと猛々しいハーモニカの音色が、この『Stayin' Alive』というアルバム1枚を通して描かれでてきた全ての孤独と悲しみを、全ての愛と不安を、全ての生と死を飲み込むかの如き力強さで鳴り響く。<ベイビー ベイビー どんな時でも お前を感じてる/でも ソーリー ソーリー 残せるものは 骨の匂いだけ>。そう、この曲でフラカンが辿り着くのは、決して希望に満ちた光り輝く世界でも、絶望が巣食う漆黒の世界でもない。ただひたすらに<お前を感じてる>という生の実感であり、いつかは骨だけを残して消え去るだろうという死の予感。つまり今、僕やあなたが生きる"人生"そのものである。世界は腐っていくだろう。僕やあなたも朽ち果てていくだろう。でも、今はまだ生きている。喜びとも悲しみともつかない笑みを浮かべながら、フラカンは"生きること"にまつわるすべてを肯定してみせる。
play/pause11. (bonus track)ファンキーヴァイブレーション
詞:鈴木圭介 曲:グレートマエカワ 編曲:フラワーカンパニーズ
大阪愛!ライヴ愛!!人生愛!!!
ボーナス・トラックというのは本来、アルバムにとっての蛇足であったり悪ふざけであったりするのだけれど、この大阪のラジオ局"FM802"とのコラボで生まれた大阪愛、あるいは"大阪ライヴ愛"溢れる1曲は、実は『Stayin' Alive』というアルバムを本当の意味で締めくくるに相応しい1曲でもある。何故なら、ライヴをすること、ツアーで日本各地を回ることは、フラカンというバンドにとっての"生きること"そのものだから。FM802のDJ陣もコーラスに参加し、ラジオ・リスナーから募ったという大阪名物が羅列される歌詞も最高に楽しいこの曲は、フラカンにとっての"人生"を激ファンキーなヴァイヴで鳴らしている。ボートラだけど、アルバムにとって素晴らしいクロージング・トラックとなっている。
play/pauseDisc-2 (DVD)*初回盤のみ
フラカン結成25周年ワンマンツアー「4人で100才」(2014.04.23 at京都磔磔)より
01.小さな巨人 02.ロックンロール 03.東京ヌードポエム 04.終わらないツアー
short hopes
ファンキーヴァイブレーション
アルバムがより楽しめる、メンバー4人によるアルバム制作秘話インタビュー&スペシャル対談を公開!
15枚目となるフラワーカンパニーズのオリジナルアルバム『Stayin' Alive』。
バンド結成25周年、そしてメンバー全員45歳を迎え、さらに脂の乗ったフラカンの"今"が凝縮された渾身作が誕生しました。
このアルバム発売を記念し、今作を聴いていただいたみなさんの思いが伝わるキャッチコピーを大募集!
この時代を生きているたくさんの人に聴いてほしい、そんな思いを込めて、今作がたくさんの人に届くように。
ぜひこのアルバムを聴いて、素敵なキャッチコピーを考えてください!
〜応募方法〜
STEP1
フラワーカンパニーズオフィシャルTwitterアカウント
@FlowerCompanyzをフォロー
STEP2
Twitterにハッシュタグ「
#フラカンキャッチコピー」をつけて、
アルバムを感じさせるキャッチコピーをツイートしてください
STEP3
応募いただいたキャッチコピーはすべてスタッフ、メンバーが目を通させて いただき、セレクトさせていただいたコピーを特設サイトのオープニング キャッチ(現在「心震える瞬間がある フラカンを、感じろ」部分)にてラ ンダムに表示させていただきます(コピーと一緒にアカウント名、もしくは 指定のお名前をご指示いただき、コピーと合わせて小さく表示させていただ く予定です)。
また、その中から最優秀コピー賞を選出。(最優秀コピー賞にはサイン入りグッズをプレゼント! 詳細は追ってこちらのサイトで発表いたします!) 見事入賞された方には、@FlowerCompanyz よりDM(ダイレクトメッセー ジ)にてご連絡をさせていただきます。素敵なキャッチコピーの投稿、お待ちしております!
応募締切 2015年2月21日まで
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